満足感
2016 / 02 / 21 ( Sun )
IMG_1192.jpg


今日は「満足感」について以前bit(松山のフリーペーパー)に書いた記事を載せたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 子どもの中には満足感という感情があります。充分遊べたという感覚、自分の考えていることをうまく伝えられたという充実、そして伝えられた自分の考えを受け止めてもらえたという安心などからくる満ち足りた感情です。この満足感を得るということは子どもの成長にとってとても大事なことなのです。

 ある雨の日、幼稚園の玄関先で小さい組の男の子が園庭に出たいと保育者に訴えていました。保育者は雨の日は園舎の中で過ごすよう伝えていましたが、その子は外に出たいと言い張り、保育者との話は平行線でした。私は子ども用のポンチョを一つ用意し、その子に着せて行っておいでと送り出してみました。その子は雨に濡れた遊具や水たまり、草花などを一通り見て回り、5分ほどで帰ってきてポンチョを自分で脱ぎ、部屋で遊び始めたのでした。

 この子は自分の気持ちや主張、したいことを受け止めてもらった、聞き入れてもらえたということが満足感につながり短時間で帰ってきて、室内で遊び始められたのでしょう。こういうやり取りを繰り返すことにより子どもの中に自分の思いを受け止めてもらえているという信頼感や安心感が生まれます。その安心の元やりたいことは自由にやれるとわかっていれば、クラスの集まりなどやらなくてはならない時に自分のやりたいことを切り上げて後回しにできるのです。

 したいことを抑圧され、やらされてばかりいると満足感を満たすことができないのでこちらの言うことも聞かずいつまでもやりたいことをやりたいと言うようになったり、逆にどうせやりたいことを言ってもできないのだからと自分の気持ちや意見を表に出さずに押し殺してしまう子どもになってしまうこともあるのです。

 子どもたちは普通に生活している中で自由にわがままに振る舞っているように見えて実は我慢していることが多いのです。幼稚園で遊んでいてもお昼や帰る時間になれば中断され、お母さんがお迎えに来れば帰らなければならない、使いたいおもちゃがあっても先に使われていれば使えない、お母さんがこっちに行くと言えばついていくしかない、実に思い通りにならない物事の多いこと。でもそれは生活していれば当たり前に起こることです。だったら園での遊びの時くらいはやりたいことを声高にあげ、その気持ちを受け止めてあげられる環境を保障してあげたいと思っています。

副園長 流水元気
 bit (松山のフリーペーパー)より
14 : 40 : 16 | コラム | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<集中 | ホーム | 藤の剪定>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://wakakusakindergarten.blog119.fc2.com/tb.php/184-fa00fee0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |